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 一日ターミナル。(2006/6/10)

日本のトムハンクス


ターミナル、という映画があります。
数ヶ月間空港に閉じこめられる事を余儀なくされた男が、周囲の人々にあたたかく見守られながら過ごす物語。…確かそんな内容だったと思います。
映画、観てないので詳しいことはわかりませんが。

この公共の場における軟禁状態というシチュエーションは面白いんじゃないかと思い、再現、という訳ではないですが、俺も一日だけ体験してきました。

実際空港内から出られない状況をつくろうとも思いましたが、ちょっと遠い、ぶっちゃけめんどくさかったので、ターミナルという意味では同等の、むしろ日本を代表するターミナル、東京駅を今回のステージに定めました。

東京駅。東京に住んでいても、この広大なサイトを把握するのは難しく、現に俺もよくわかっていません。
この機会に隅から隅までまわってみて、東京駅マスターと呼ばれるに値する存在に成り上がってやろうと思いますよ。

時間はたっぷりありますからね。ありすぎるほどに。何せ1日ありますから。


お世話になります




概要


基本的に大きく分けて2つの目的をもって臨みたいと思います。

 ●映画「ターミナル」に沿った行動
 ●東京駅構内の探検、調査、把握



前者については、映画「ターミナル」について、俺が持ってる全ての知識をもってできるだけ同じことをしてみよう、という事。
具体的に言うと

  1)駅構内から出ない
  2)駅の人々と触れあってみる
  3)何らかの職を持とうとしてみる


…まあ裏返すと、俺がこの映画について知っている事項はこれだけ、という事なんですが。


後者についてはそのまんま。構内を歩き回って東京駅を知ろうという事です。
俺にとって、いつもは通過点でしかない東京駅。
それを主役としてとらえ、あらためて直視した時、一体何が見えてくるのでしょうか。
「映画に沿った行動」と少しかぶるかもしれませんが、その居住性についても調査してみたいと思います。



これらの目的を完遂する上でのルールを、下記の通りに定めました。

 ・より解りやすい軟禁状態をつくりあげる為、行動可能範囲はJR改札内のみとする。(新幹線改札内は除外)
 ・開始 AM5:45頃 ~ 終了 23:34 とする。(自宅最寄り駅を基準とした始発、終電時間で算出)
 ・お金の使用は自由とする。
 ・極力人に迷惑をかけない。



JRの改札内と、東京駅の中更に行動範囲が狭められ制限される事になりますが、それでもかなり広大である事には変わりません。
一日過ごすのに余りある広さ。
約18時間。それでは実際に過ごしてみるとします。



到着




ねむい




朝早くから結構人がいます



待ち合わせのメッカ・銀の鈴にも
東京駅JR改札内に入ったのはAM5:44。

地下鉄丸ノ内線で駅に到着後、徒歩で移動してJR改札内へ。

この時点から、今日の俺のターミナル生活がはじまるのです。

ねむいながらも、少々の興奮をおさえきれません。


あたりを見渡すと、なんだ案外人がたくさんいるではありませんか。

さすが東京。日本有数のターミナル駅であるだけはありますね。


ひとまず休憩でもしようと、待ち合わせスポットである「銀の鈴」に足を運びました。

こんな朝早くから待ち合わせをしている人なんかいないだろうと、たかをくくっておったのですが、ここも結構な人数がいました。

設置されている長イスは全席埋まっており、もはや入り込む余地はありません。

もっとも、数人のおじさんがイスを占拠し、寝っ転がって睡眠をとっていた事が原因なのですが。

…まさか、リアルターミナル生活を行っている、先駆者の方々か。


そんなことはない、と自らの考えを一蹴し、構内をひとまわりする事にしました。




早朝の東京駅構内風景




八重洲地下街はAM7:30から


この新幹線改札はまだ閉まってる

さすがにまだ、お店は概ね閉まっています。

八重洲口改札を抜けた先に展開されている、東京駅が誇る八重洲地下街も、まだ営業を開始していません。

一部新幹線改札も、AM7:30までは閉ざされているようです。

運転を停止したままのエスカレーターなんかもありました。
何故かうれしくなって、上り下り1往復半もしてしまいましたよ。


NTT東日本のキャンペーンブースである「FLET'S光PLAZA」も、その門を固く閉ざしていました。
その中には、彼を発見しました。
その姿は呑んだくれのオヤジのよう。
いいのか。


止まってるエスカレーター



ことごとく閉まってます



中には…


…彼が!

しかし場所を変えれば、景色も嘘のように変わります。
新幹線改札口付近は、この時間にして既に活動のピークを迎えていると言っても過言でなく、人で溢れかえっています。

やはり新幹線=旅行・遠出。ですから、早朝こそが忙しい時間帯なのだという事が推測できます。




お店も開いてます



新幹線改札は早くも利用者でごったがえす



弁当屋も


食べ物を求める人でいっぱい



コンビニも大繁盛


このキオスクはまだ準備中





AM5:55 東京駅 JR改札構内




東京駅名物・長い廊下と動く歩道



京葉線ホームへと続く道

しかし他へ目をうつすと、やはり人は少なく閑散としている印象をうけます。

なんだかんだ言っても、結局はAM6時ですからね。

いつもは人でごったがえす、かの「夢の国」へと続くこの回廊も、人気が無く、寂しい光景が目の前に広がります。

心なしか照明も暗く感じます。
いや、実際暗くしているのでしょうか。

ここが数時間後には、まともに歩けないほど混雑するなど想像できません。


しばらくぼーっとしておりますと、にわかに人出も多くなり始め、徐々に活気づいてゆきます。

中央大通りには、土産物の露店群が姿をあらわし、早くも販売を開始しだしました。

ここからが本領発揮、といったところでしょうか。

これから押し寄せてくる人の波に負けないよう、こちらもしっかり気合い入れて臨みたいと思います。



人も徐々に多くなり


露店がセッティングされはじめるAM6:30



東京駅名物2・短いエスカレーター。誰も利用しない




東京駅での衣食住


JR改札構内にもお店は多数あり、特に豊富なのは飲食店。
食には困りません。

喫茶店は勿論、和洋中からジャンクフード、はたまたワインまで用意されていてそつがない。
訪れる人のニーズをこれでもかというくらい満たしてくれます。
ちょっと値段は高いけど。



和食


洋食・中華と



そしてワインまで



そしてここはJR改札内。
いわゆる「エキナカ」と呼ばれる各店舗では、Suicaが決済に使用できます。
チャージされたSuicaがあれば、大概のものは購入できるのです。
便利な世の中になったものです。



食券もSuicaで楽々決済


俺の所持する初代Suicaは非対応だけどな




AM10:00過ぎ、遅めの朝食(カレー)



食の次は住。
どこか落ち着ける場所が無いか探してみました。

地下に人がまばらな休憩所を見つけましたが、そこは新幹線・特急列車の乗車券所持者専用のスペースでした。
庶民が近づけるような場ではありません。

かと言って、銀の鈴をはじめとする無料休憩所はどこも人でいっぱいで、ゆっくり休めそうもありません。



セレブ専用


庶民の憩いの場はどこも混んでる


しかし冷静に考えてみると、これらはみな休憩所などではなく、電車が来る時間までの待合所、もしくは待ち合わせ所として開放されている場所。
本来休憩、休息などの為につくられた場所ではない事に気づきます。
考えてみればここは公共の場。住居性に優れているとは言えません。当たり前のことです。

待合所・待ち合わせ所は、そこが必要な人こそが活用すべき。俺なんかが使って良い場所ではありません。
喫茶店などに至っても、いくらお金を出して飲食するからといっても何時間も居座っては回転率が鈍る。
本当に必要を感じている人の為に、早々に退店するのが望ましい。

そう考えると、本当にくつろげる場所など東京駅構内には存在しない事に気づきます。
隅っこでダンボールを敷けば、そこに住居空間は生まれるのかもしれません。
しかしそれは、本来の環境ではありません。自分でつくったらいけない。
何より、怒られると思う。

行き場がない。
今ならわかります。同じく行き場のない、あのおじさん達の気持ちが。

…期せずしてホームレス体験記みたいになっておりますが、大丈夫でしょうか。



最後に残るは衣。
これは全く問題ありませんでした。
なんてったって、改札内にはユニクロがあり、この一店でもって問題は全て解決します。

よくよく考えてみると、改札内にユニクロがあるその必要性、存在理由がよくわかりませんが、とにかく万々歳。
洋服が汚れても大丈夫ですね。
ガンガン汚しましょう。



客は結構入ってるみたいでしたよ


無印良品もあります




東京駅での娯楽


勿論電車が好きな人にとっては、この駅の存在そのものが最大の娯楽になりうる訳ですが、ここではもっと一般的な娯楽についてみていきたいと思います。

店舗としては、CDショップ、本屋があり、財源さえ許せば無限に時間はつぶせます。
娯楽とはちょっと違うかもしれませんが、化粧品を売る店なんかもありました。



CDビデオDVD


本いろいろ


イベントステージも存在し、土日は楽しげな何かがあるようです。
今回は三味線奏者の若者が、かっこいいステージを展開していました。



三味線オンステージ


NINTENDO DSのダウンロードサービススポットにもなっており、nintendogsのすれちがい中継やテトリスDSの体験版ダウンロードができる状態になっていました。



東京駅で過ごす際の必須アイテムか




娯楽を追い求めすぎて、お金が底を尽きても大丈夫。

構内にはATMも完備されており、口座にお金があれば容易に資金を調達できます。
これで安心してお金を使うことができるってもんです。


早速本屋で買い物をする俺。娯楽に興じるのですよ。

かといって先に申し上げたとおり、待合所や飲食店内で読む訳にはいきません。
人の迷惑にならないところ…と探索をした結果、みつけたみつかりました。


新幹線改札へ通じる階段の、なんだかよくわからないスペース。
エアポケットというべきか、ふきだまりというべきか。いや、いきどまりか。

ここなら人が通過する事もないだろうし、迷惑になる事もない。何の妨害にもならないだろうけど、もし怒られたら移動しよう。

そう思い、どっかり座って本を読み始めたのです。


お金おろし放題




ジャガー(ほか1冊)


この人が通れないスペースで



開始


読了


2冊読み終えるのに3時間かかった。
本を読むのが、絶望的に遅いです。

やはり階段に直座りだったので、尻が痛くなりました。
あと駅構内で動かないでいると、空調が結構きいている為、少し寒く感じました。
やはり駅というのは、歩き回るものだという前提のもとに形づくられているのかもしれません。

ちなみに注意されたり、怒られたりはしませんでしたよ。




彼も営業を開始しましたよ!




その他目に付いたもの


散々歩き回った結果、所々目に付いたものがありましたので、ご紹介していきたいと思います。




「荷物は”しっかりと”お持ち下さい」って書いてある
まず横須賀線ホームと地上とをむすぶエスカレーター。
エスカレーターの脇には、いわゆる「荷物止め」と呼ばれる突起が規則正しく並んでいます。
や、すいません。呼んでるのは俺だけです。

本来の役割は知りませんが、もしこのエスカレーターの脇を荷物がすべって落下していっても、これがあるおかげで下まで落下せずに済むのです。
下手するとジャンプ台にもなりかねませんが。

これがここでは、なにやら電子掲示板型の注意書き&広告スペースになっているのです。
斬新、画期的、かつ何事も無駄にはしない。たぶんこれ考えたの大阪の方じゃないだろうか。

勝手な事言ってるよ俺。

ふと天井を見上げると、無数の薄型テレビが貼り付いている通りがありました。
本屋や喫茶店、化粧品店などがたちならぶオシャレストリート。

そこに流されている映像は、何やら緑深い、風光明媚な田舎の風景。テレビ画面からマイナスイオン的癒しが感じられるよう。
なんだ、これで旅行欲をかきたてようという目論みでしょうか。

ここ周辺にはこういった映像機器がふんだんにちりばめられており、訪れる者の目を飽きさせません。
…はいいんだけど、果たしてこんな数必要あるのかどうか。


1個でいいから俺にくれ



荷物預け放題
地下一階においては、コインロッカーの、その数の多さに驚かされます。
広大なコインロッカースペースも存在し、全てが埋まる事はそうないんじゃないかと。
一体全部でいくつあるのか。数えてみればよかった。失敗。

コインロッカーには入らない荷物も、手荷物一時預かり所(10:00~18:00 当日中のみ預かり可)も存在し、余計な荷物は預けた上で、優雅な東京駅ライフを満喫できるのです。

今回も重宝しましたよ。
コインロッカー代だけで1200円も使いましたからね!
(使いすぎ)


他にも、ビジネスマンが行き交う駅に相応しく、栄養ドリンク販売を前面に押しだし特化したドラッグストアや、鯛焼きソフトクリームなる甘味を販売するお店もありました。
鯛焼きソフトクリーム。普通サイズの鯛焼きが無理矢理ソフトクリームに乗っかってる図を想像、期待してしまいましたが、実際はミニサイズの鯛焼きがちょこんと乗っているだけでした。
残念。当然か。



栄養ドリンクの品揃え豊富


主張しすぎ



銀の鈴広場名物らしい


すごく甘かったです


見所満載ですね。
関係者側にとっては、意図するところではないのでしょうけど。



忘れてた




13:11 東京駅 JR改札構内



AM10:00を過ぎた頃から、さすがに混雑は早朝の比ではなくなってきました。
まっすぐ歩くのが困難なほど混み合う構内。
ほんと、沢山の人であふれてる。人、人、人・・・・。

・・・そうだ。人との触れ合いが未だ皆無じゃないか。
最初にあげた目的のうち、東京駅構内の探検、調査、把握については、散々歩き回った挙げ句、そこそこ達成しつつあると思います。
しかしこの日、もう昼も過ぎたというのに、まだ誰とも会話をしていない。
ダメだ。もっと人と触れあわなくては。
映画「ターミナル」のように、ハートがウォーミングする物語を紡いでゆかねば。

…いや、そんな着地点はさらさら想定していませんが。
もっとも、あの映画が本当にハートウォーミングなものなのかは知るよしもないところ。映画観てないし。

という訳で、どんどん人とコミュニケーションを図ろうと努力してみました。


1.ホームではたらく駅員さん
 俺:「こんにちはー」
 駅員(以下員):「こんにちは」
 俺:「今日は…晴れでも雨でも、ないですねえ」
 員:「…さっきは晴れてたみたいですよ」
 俺:「え、そうなんですか。ずっと駅構内に居たからわかりませんでしたよ」
 員:「・・・・・」
 俺:「この仕事、長いんですか?」
 員:「…はい、あぶないからさがってくださーい」
 俺:「・・・・・」

 [終了]


あ、俺ってたぶん、すっごくめんどくさい人と思われてる。
確かに、否定はできない…。

…気を取り直して、次いきます。


2.キオスクのおばちゃん
 俺:「こんにちはー」
 店員(以下店):「はいはい」
 俺:「お仕事お疲れ様です」
 店:「…あ、どうも」
 俺:「売れ筋ってどの商品ですかね?」
 店:「売れ筋もなにも…あんた買うの買わないの?」
 俺:「あっ…じゃあ…これください…(ガム)」
 店:「105円」
 俺:「は…はい…」

 [終了]


お客じゃない人にはシビアなようです。
や、酔っぱらいか何かと間違われたんでしょうか。
おかしいなあ。完璧に平静を装ったつもりだったのに。

…次、いきます。


3.パトロール中の警察官
 俺:「・・・・・・・・むり。」

 [終了]


不可能。そんな空気じゃない。下手すりゃつまみ出される。
不審者である自覚は、十分に認めるところですしね。
ここで企画続行不可能になったら、今までの苦労が水の泡。
それは避けたいところなので、危険をおかすことをやめましたよ。
理性って、大事だと思うのです。



所詮アメリカと日本、映画と現実とは違うということを思い知らされただけでした。
ましてや日本国内で、人間関係が一番希薄と言われる東京。しかもその交通網のクロスロードという、忙しさ慌ただしさMAXの地で、人とのコミュニケーションを期待するなんて。無謀だったのかもしれません。

いいんです。どうせ人は孤独なものなんです。最終的には一人で生きてゆくものなんです。
話がうちとけ、写真撮影の許しを頂く前に心が折れてしまいました。
よって、人とのコミュニケーションの件は、ここで終了させて頂きます。

…やっぱりアプローチの仕方がまずかったかなあ。
そもそも仕事中の人に迷惑かけるなって話ですよね。すいませんでした。



ではもう一つ。
何らかの職を持とうとしてみる、という件について。

まあ歩いていると、喫茶店の店員やらキオスクの販売係等、ごろごろ仕事はころがっているのですが、この企画が本日限定である為、そんな長期間を見据えた労働になど就けるはずもありません。
かといって、一日限定の、単発労働などもあるはずもない。人に頼ったところでつまみ出されるのがオチでしょう。
(先の会話でとことん人間不信に陥ってます)

ならば単純な肉体労働、無償奉仕の勝手なボランティア活動ならどうだろう。
これなら比較的自由な発想が許されるのではないでしょうか。

考えを巡らせた結果、ゴミ拾いを自身の労働として課してみることにしました。
構内の美化に協力する為ゴミを拾っていたところで、怒られるはずもないでしょう。

意気揚々と、ゴミを探す旅に出かけた俺でありました。…が。




ゴミがない…



30分は歩き回りました。ゴミを探して。
どんなに小さいゴミも見逃すまいと、気合いを入れて、若干不審者に見られるのも覚悟の上で探しました。
しかしゴミらしいゴミは、一つも見つける事はできませんでした。

東京駅ってこんなにきれいだったんだ…。
これは清掃員の方のこまめな清掃の賜か。
それとも利用客のマナーが良いのか。
意外な結果に、少々驚き、見直しつつも、やはり残念さも禁じ得ませんでした。

ここではボランティア活動すら許されないのか。
こちらも心が折れ、失意のうちに、職を持つことを諦めざるをえませんでした。
いや、構内がいつもきれいだってのはいいことなんですけどね、ほんとに。
俺がイレギュラーな存在だってだけですから。




16:00過ぎ、遅めの昼食(カレー)




ヒマだったので




マッピング中



本格的にやる事がなくなってきたので、東京駅ダンジョンマップを、実際歩いた感覚でつくりました。
1Fだけですが。

まるでダンジョンのように入り組んだ、この迷宮と言っても過言ではない東京駅構内。
その構造を掴むために、ダンジョンと言えばマッピング、という概念は、我々ファミっ子(ファミコン世代)は心得ています。
そうしてできたのがこの地図です。
1Fだけですが。




東京駅 JR改札構内マップ (1F)



本当は実用性を持たせようと、きちんとわかりやすく清書するつもりだったんですが、気力が尽きてもうダメでした。
自分の足でマッピングするって、かなり大変です。神経すり減ります。
1Fだけで終わってますが、それ以外の階で同じ事を実行する元気はもはや皆無。
かなり中途半端な感じですが、これでご勘弁願いたいです。
いや、ほんと大変ですからこれ!
詳細な構内マップをご要望の方は、「東京駅 構内図」で検索してみるといいと思いますよ。


で、実際マップをつくったことによって、構内構造の熟知は勿論のこと、とある事項にも気づきます。

マップ上に点在する黒い点は、そこに天井と地面をむすぶ柱がある事を意味しています。
かなりの数が見受けられますが、それらは新幹線ホームの下に集中しています。

確かにここいら一帯はだだっ広い空間であり、上に新幹線ホームが存在している以上、これだけの柱が無いと支えきれない事は明白なのですが、この数は予想外。
これまでそんなに気にはなりませんでした。
東京駅ってこんなに柱があったんだ、と、思い知らされた俺でした。
苦労してマップを自作して、掴んだのはそんなもんかよ!とは、自分でも思いますけど。




言われてみると柱だらけですね




ヒマだったので2


駅と言えば乗り物、電車。
そういえばこんなに電車を延々と見る機会なんてそんなにありません。
ましてや様々な種類の電車が接続するこの東京駅。うん、滅多にない、絶好の機会です。

せっかくなので、色んな乗り物を撮ってみましたよ。
鉄道研究部、略して鉄研ちゃんみたいですね。ワクワクします。




中央線


京浜東北線



山手線


東海道線



特急踊り子


横須賀線



成田エクスプレス


京葉線



銀河(ブルートレイン)


おっちゃん


JR改札内ということで、JR線しかありませんが。

周囲の人には、あいつどんだけ電車大好きなんだよと見られたと思います。
自分でも、俺ってどんだけ鉄道マニアなんだよと、自己ツッコミを入れながら撮影していました。
そんな中、いわゆる「本物」の方々と出会いました。




気合いがちがう



ちょうど銀河(ブルートレイン)を撮影しようとしている時でした。
親子連れ、何台もカメラを用意する人、三脚にビデオカメラをセットする人と様々。
さすが、気合いが違います。本当に大好きなんだなあって伝わってきました。
俺も、猫を撮影する際は大体こんな感じです。気持ちはとてもわかります。

なんだか「ヒマだったので」「どうせだから」という心持ちで電車を撮影していることについて、申し訳ない気持ちでいっぱいになりました。
しいては、一日中東京駅でこんなことをしている事すら、申し訳ない気持ちにさせられました。
ごめんよ。悪気はないんだ。



そして終焉、開放のとき




21:41 東京駅 JR改札構内



20時くらいから、どんどん店が閉まっていきます。
中央通りに並んでいた露店も片づけられ、京葉線ホームからはどっと人が押し寄せてきます。
某夢の国帰りの方々なんでしょう。そんな袋を皆一様に提げています。

待合所・待ち合わせスペースである銀の鈴においても、人影は少なくなり(横たわって眠る人は戻ってきたようです)、平静、というか、静寂を取り戻しました。



夢の国帰りの面々


こんな所に露店収納スペースが!




誰も待ち合わせてないっぽい銀の鈴


新幹線改札は閉ざされたので人がいない


23時も過ぎると構内も人がまばらで、新幹線ホームへ続く改札は閉鎖。
周辺に人影は皆無。
居るのは・・なんだあれ・・・・・ハトか!

駅構内、こんな奥深いところまで進入してきたハト。
餌付けでもされているんでしょうか、あまりにも人を警戒しない態度に、野生を失ったそれだと容易に判断できます。
東京駅。人とハトが同居する駅。
ハト好きにはたまらないスポットですね。

ここに未だに留まっている、まばらに見える人たちは、きっとみんなハトが大好きな人なんだと、勝手に思いました。




夜の東京駅は俺らのもんだ


思わずポートレート撮ったよ



そして夜飯…夜もカレーだぜ!と言いたいところだったのですが、カレーが食べられるお店はあらかた閉まってしまった後でしたので、仕方なく駅弁(とんかつ弁当)を買って、誰も居ない駅のホームで食べました。
いやあ、どうして駅弁ってこんなに美味しいんでしょうね。



23:00過ぎ、遅めの夕食(とんかつ弁当)







あのFLET'S光PLAZAも、いつのまにか閉まっていました。
「彼」はまた、呑んだくれオヤジと見まごうような定位置に戻されているのかなーと思って近づいてみると…



やっぱり呑んだくれ!・・・・・ん?


な、なんかすごくつらそうな体勢に!


…ひょっとして君、いじめられてるんじゃないのかい。






祭りの終焉


23:34。
これが俺の、終電限界時間。
つまり、この企画の終焉を意味すると同時に、この18時間にも及ぶ軟禁からの開放も意味する。

18時間。
ひとくちに言ってしまえばそれは単純、簡単な事ですが、いささかこの実体験に基づいた率直な感想はというと、それはそれは、つらかったなんていうもんじゃない。

肉体的、精神的に疲れ果て、開放を喜ぶ気力もなく、死んだように山手線に乗り込む。
とにかく、やり遂げた。
映画「ターミナル」とダブらせようという試みは、見事ほとんどハズしてしまったけれど、それでも18時間、俺はやり遂げた。
少なくとも、東京駅JR改札構内については熟知できた。これはほんとに自分にとってプラスだった。
今思うと、何もほんとに18時間、改札内にとどまらなくても良かったんじゃないか、と、今回の企画を根本的に否定するような思考も巡ってきますが、でもそんなバカ正直な俺をいとおしく思いたい。思うことにする。

住環境が乏しい。
そんな東京駅JR改札構内。
いくら他の施設が充実してても、やはりこの軟禁生活はきついなあ、と、肌で実感しました。
もう二度とやるもんか。辛すぎる。あほか。
もっとも、自業自得なんですが。




さようならさようなら







まとめ


ここまで長文を読んで下さった方、お疲れ様でした。ありがとうございます。
我慢できずに一気スクロールでここまでいらした方も、ありがとうございます。

さて、長々と書きつづってきた事(書きつづってない事も)を箇条書きにしてとりまとめますと、結局以下のようになります。


[映画ターミナルに沿った行動 関連]
  • 人間関係は希薄。
  • ゴミがとことん落ちてない、綺麗な構内。
  • 本当の職(バイト)は沢山ある。

[東京駅構内の探検、調査、把握 関連]
  • 夜行バス到着、新幹線利用等の為、早朝から結構人が居る。
  • 早朝、機能停止している施設もあるが、コンビニや弁当屋などは早くから開店している。
  • 待合所・待ち合わせ所「銀の鈴」の銀の鈴は、ライティング効果により金の鈴に見える。
  • 衣…UNIQLOがあるので十全。
  • 食…和洋中等々揃っていて十全。毎日だと通風になりそう。
  • 住…本来路線を利用する人のための施設である為、不全。
  • 大体のものが、Suicaで買い物ができる(初期型Suicaだと不可)。
  • 娯楽は豊富。ATMもあり財源確保も十全。
  • 空調は強め。設定温度は恐らく低め(動き回る利用客にあわせた設定)。
  • 液晶ビジョン、コインロッカーが豊富。
  • ドラッグストア、栄養ドリンクの品揃えが豊富。
  • 銀の鈴広場名物「鯛焼きソフトクリーム」はとことん甘い。
  • 結構柱が多い。
  • 警察官が常駐
  • 夜はハトが我が物顔で闊歩。
  • 駅弁はおいしい
  • Mッキーが虐げられている。

結局映画「ターミナル」のような生活は可能なのかどうかという点では、「衣食、娯楽に関しては、資金があれば不自由は無し。求人も豊富で職にも困らないが、住環境が皆無なので生活はできない。やはり駅は駅としての機能、またはそれに付随した衣食環境でしかない」という解答にたどり着きました。
当然のこと。18時間居てこんなあたりまえの結論か、とか言わないで下さい。泣けてきますから。俺が。

という訳で東京駅JR改札構内は、小一時間程度を過ごすには良い環境と言えますが、長時間の滞在には不向きです。
住みたいなどと思わない事が吉です。
誰も思いませんかそうですか。
言われなくても知ってますかそうですか。

余談ですが、JR改札の外なら東京駅も、マッサージ店や歯医者、私書箱なんかもあって、ひょっとしたら本気で居住に耐えうる環境なのかもしれません。
本気で住める訳はないのですが。


お土産買いました。
ぜんぶ自分で食べました。
甘かったです。



気づいてみると黒だらけ





2006.06.10 22:30 | ネタ | トラックバック(0) | コメント(-) |
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