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 かざせ、静脈認証。(2006/5/12)

セキュリティ意識の向上とともに


ここ最近の、企業や公官庁の情報漏洩問題に、セキュリティ意識の高まりが叫ばれる昨今。

今の職場における、データ蓄積の中枢である電算室。情報漏洩のリスク軽減の為、この部屋の入退室管理に手のひら静脈認証が用いられるようになり、今年度から運用が開始されました。

俄然情報漏洩防止に対する使命感のような緊張が強くなる一方、新しもの好きな俺としては、やはり色々試してみたくなる訳です。

という訳で、色々検証してみました。もとい、遊んでいただけです。仕事中に。





その特徴と使い方


手のひら静脈認証とは、文字通り手のひらの静脈パターンをもって本人確認を行い、認証するシステムです。
事前に専用の端末で登録をし、認証を行うその都度、事前に登録されたものと照合するのです。

生体認証システム、いわゆるバイオメトリック認証システムには、指紋認証、眼球認証、顔認証等々様々ありますが、この静脈認証システムの強みとしては

・その人の静脈のパターンは一生涯変わらない
・外見に惑わされない
・偽装、複製などが困難(ほぼ不可能)


などが挙げられます。

最初に静脈パターンを登録する際、業者の方が説明にいらっしゃっていたのですが、その方が
「血流がある事が前提で認証しますからね、極端な話、手首を切り落として機械にかざしてみても、認証不可となる訳なんですよ。…くくく」
などと、さながらマッドサイエンティストかという語り口と表情で説明して下さいました。正直、怖かった。

つまり認証には、登録を完了した、生きている人間の手のひらの静脈が必要であり、その気になればなりすましも難しくはない指紋認証などとは違ってセキュリティレベルは上なんだということのようです。
人間の科学力も向上しましたよね。すごい。


さて、実際使用時の流れはといいますと、



(最初の登録時に自分で決めた)パスワードを入力
要求に従って手のひらをかざす



数秒間手を止める
認証中



認証OK・解錠
扉を開けて入室


という感じ。至って簡単、シンプルです。

これが、登録されていない人だったら勿論、かざしかたが悪くても正しく認証ができません。
たとえば



こんな風に手のひらをピンと伸ばしていなかったりすると



認証を
蹴られる


通常認証されたければ、決められた正しい形でかざさなければいけません。

でも気になります。一体どのへんまで「許される」んだろう。
次からはいよいよ、静脈認証システムにケンカを売り始めますよ。



様々なイレギュラーのもとに


人間ですから、常に盤石な受認証体勢である訳ではありません。
そんな不安定な存在である人間に対し、一体この認証システムはどのあたりまで寛大に接してくれるのか。
自らの手に色んな想定外を盛り込んでみながら、それぞれ試してみました。




[CASE1:濡れた手]

トイレに行ったあとなど、日常に手を洗う機会はふんだんに訪れます。
はたして認証される為にはその度に、しっかりきっちり手のひらから水分を飛ばしておく必要があるのでしょうか。
普通に手を洗い、拭かずに試してみました。


水がしたたらない程度に



どうですか
認証OK

無事認証される事ができました。
濡れ手で静脈認証し放題だぜ!



[CASE2:汚れた手]

ならば手を洗う前の状態なら、汚く汚れた状態ならどうか。
皮膚の表面を判断する指紋認証などでは明らかにNGだろうけど、皮膚の下を見る静脈認証ではどうだろう。
必要以上に手を汚して臨みました。


やりすぎ



泥が機械に触れないよう注意しながら
認証までたどりつかない

ダメです。認証以前の問題で、静脈パターンをうまく認識してくれないようです。
OKもNGも出ないまま、ただ時は過ぎていく。
静脈認証時には、手についた泥は落としておいたほうが良いようです。



[CASE3:冷えた手]

手が冷たいと、血流に影響が出ると思います。
とことん冷やしてみて、認証を受けようとしたらどうか。
エアーダスターを吹きだした際に生じる冷却効果をもって試してみました。



痛いほどに冷たい
冷えすぎ



認証中
問題なし

認証OKです。
これで手、冷やし放題だぜ!



[CASE4:全面を半透明に遮蔽された手]

手のひらすべてを覆い尽くす手袋を装着した状態ではどうだろう。
泥の時とは違い、半透明ながら地肌が目視できるゴム手袋。
挑んでみます。


半透明ゴム



認証してくれるか
NG

はっきりとNGが出ました。
ゴムで覆われているとダメみたいですね。
やっぱりナマじゃないと。



[CASE5:部分的に透明に遮蔽された手]

それでは全て覆い尽くすことなく、部分的に透明が覆う環境ではどうだ。
セロテープを適当に貼って試しました。


粘着完了



どうだろうか
とうとう怒られた

なんか「正しくかざして下さい」って怒られました。
いいかげんキレてきたんでしょうか。これはこれは、気の短い機械だこと。
ともかく、手のひらのセロテープは除去してから臨んだ方がよさそうです。



[CASE6:血流が速い手]

激しい運動後など、血流が速い状態ならどうでしょうか。
血圧も高くなり、血管も拡張するように想像します。
静脈パターンに変化があるとしたら、認証不可となるのではないか。
1F~3Fの階段を2往復ダッシュした後に試しました。


息切れまくり



脈も乱れてますが
大丈夫です

少々の呼吸の乱れは問題ないようです。
これでダッシュとかしまくれるだぜ!



[CASE7:皮膚に痕がついた手]

異物で遮られるとほぼNGな静脈認証。
では手のひらの皮膚の状態を変えてみたらどうだろうか。
手のひらに網目状の痕をつけた状態でやってみました。


きれいな網目模様



皮膚そのものの状態は関係するのか
認証できました

皮膚そのものに凹凸ができているくらいでは問題ないようです。
ウニボールとか握った後でも大丈夫だね!



[CASE8:粘液がついた手]

最初に水に濡れた手で試してみましたが、もっと粘性のある液体だったらどうだろう。
ベトベトドロドロの液体は水とは違い、認証されにくいんじゃないか。
手のひらにハチミツを塗りたくってチャレンジしてみましたよ。


超あまいぜ!



蜜がたれるが先か認証が先か
認証どころじゃない

ダメですね。やっぱり認証以前の問題。静脈パターンのデータがとれないらしい。
認証を受ける際には、手に付着した甘い何かは洗い落としてから臨んだ方が良いでしょう。



[CASE9:血流がにぶくなった手]

静脈パターンを認証するということは、やはり血流を変化させるとNGのような気がする。
先では運動する事により血流を速めてみたけど、今度は手首を縛って血流を止めてみた。
5分くらい、縛った状態で耐えてから臨んでみました。


土色ってこんな色なんだなあって



痛いけどめいっぱい手を広げて
なんとOK出ました

まさかの認証OK。これは予想外でした。
結局にぶくなっても、血流がある以上認証できるようですね。
どんどん血流とめて認証されようぜ!



[CASE10:何か描いてある手]

手のひらの表面に、何か描いてあったらどうだろうか。
忘れないように手のひらに色々書いている人、いつでも呑み込めるように常に手のひらに「人」って書いてある緊張しいな人などは、静脈認証に許される存在なのか。
油性マジックで描いて臨みましたよ。やっぱり手のひらといえば


目ですよね



ほーら、見つめちゃうぞー
反応してくれません

OKもNGも出ない、やはり認証以前の問題のようです。
油性マジックが邪魔して静脈パターンを認識できないのか、またまたほとほと呆れられてしまったのかは定かではありませんが、認証の際にはこういった類のものは落としてから臨んだ方が良いですね。
特に目は。








融通の利かないマシン相手ですから


数々の事態を想定して行った、静脈認証システムの動作検証。
まとめますと、

<認証OK>
・水に濡れた手
・冷えた手
・血流が速い手
・皮膚に痕がついた手
・血流がにぶくなった手
<認証NG>
・泥で汚れた手
・半透明ゴム手袋をした手
・セロテープをつけた手
・粘液がついた手
・油性マジックで目が描いてある手

といった結果になりました。

こうして見ると、静脈認証が正しく出来るか否かは、手のひらの皮膚と機械の間に異物が存在するか否かという事だと言えます。
というか、異物が存在する場合、認証云々以前に静脈パターンの撮影ができず、認識してくれないのです。
逆に、体の内面で起きている事項については、さほど左右されないという事も言えます。

しかしながら、水濡れの度合いによって認証できたりできなかったり、コンディションによってまた結果が違ってくる事も確認済みです。
手が冷えている状態でも認証できない時があるとも聞きました。

ゆえに、認証を受ける際には極力イレギュラーな事項を避けてから臨むのが最善でしょう。
ほら、手はハチミツ臭くなるし。目はなかなか消えないし。

あと、手をかざしすぎて、若干腱鞘炎になりました。




消えない…






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2006.05.12 21:54 | ネタ | トラックバック(0) | コメント(-) |