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 パラソルチョコを実物大で。(2006/2/14)

矛盾を感じていた






御存知パラソルチョコ。不二家が誇るロングセラー商品です。
その名の通り、パラソルが閉じた状態を模してつくられたチョコレート。
子供の頃から慣れ親しんできたその姿。大好きでした。




むいてもパラソル
全部食べると芯が残る



でも同時に矛盾も感じていました。
「こんな小さい傘、雨が降ってきたら濡れちゃうよ!」って。
我ながらかわいい発想。今こんな事口走ったらどんな目で見られることか。
疑問はむしろ願望だったのかもしれない。これが実物の傘くらいの大きさだったら。お腹一杯チョコレートを食べたいという子供の発想。

ときに今現在、俺は大人な訳ですけれども。昔の自分の想いを成就させるべく、実際につくってみる事にしました。
大人の力って素晴らしいですよね。




まずは下準備




アルミシートでつくった型紙



芯となるコブつき傘骨


最初にパラソル型にチョコを固める為の型紙づくりをします。
カスレンジの下に敷く、ボール紙程度の強度をもつアルミシートを円すい状に丸めます。
完成時にチョコが剥離しやすい素材をと考慮しました。

チョコを入れた際に漏れることのないよう、外側からテープ等での目張り、補強も抜け目なく。


次にパラソルチョコの形状を支える、肝心要の芯ですが、当然実物の傘骨を使用。
骨が折れて使えなくなったビニール傘の中心骨だけ残し、他を取り除きます。

傘骨だけだと耐久度に欠けると思い、トイレットペーパーによる多少の肉付け後にラップで巻いて引き締め、アルミホイルで包みました。
衛生上の事も考え、厳重に巻きます。

チョコから芯が抜けたりしないよう、途中にコブを3つつくる事によって考慮しました。

この二つがあれば、あとはもう何個でも量産可能です。
パラソルチョコでなくとも、パラソルアイスキャンディーなんかもつくることができる。
次はこれに流し込むチョコをつくっていきます。




チョコくさい




チョコ山盛り




今回用意したチョコ、実に4kg。
これで足りなかったら失敗も辞さない覚悟で臨みました。

先ほどの型紙に傘骨でつくった芯を入れ、その状態で許容体積を測ったところ、2.5kgもあれば足りるであろう事が判明。
残りの1.5kgはどうしてくれようか。


ともあれ2.5kgの固形チョコを細かく刻み、寸胴鍋に入れていきます。
延々と刻み続ける事3時間弱。今企画の中で一番辛い作業でした。

部屋中チョコ臭でむせかえり、3日間くらい手からもチョコの臭いがとれなかった。


ともあれこれを湯煎にかけ、かき混ぜながら溶かしていきます。
溶かす事によって、見た目体積が1/3程度まで減りました。


シンクにお湯を張り浸します



どろどろ


あらかじめ型紙の中央に浮く形で芯が配置されるよう固定しておき、更にそれらが自立するよう土台をダンボール箱などで工作。 意外と手間がかかる。

直立した型紙に、いよいよチョコレートを流し込んでいきます。緊張のときです。
プルプル震える手を押さえつけながら全てのチョコを投入。分量も問題なし。ほっと一安心。
これを丸々入れて冷やせるほどの冷蔵庫がうちには無いので、玄関外に置いておく事にしました。

猫にとってチョコレートは危険な食べ物です。もし野良猫が間違って食べてしまったら大変ですから、周囲をダンボール等でがっちりガードして放置しました。




超緊張の中流し込んで
外に安置して冷やす





できました




カチンコチンのようです


冷やし始めてから3日目の夜。
A型特有の慎重さゆえ、少々放置時間を長めにとってしまった感は否めません。
この3日間、夜の冷え込みは厳しかったですが、日中は10度を超えるあたたかい日が続いたため一抹の不安もよぎりました。
ほんとうに大丈夫か。まだ中はドロドロなんじゃないか。期待と不安が入り交じった感情のまま、恐る恐る触れてみます。ほんとどこまでもA型。




もうひといきです



さあ、今企画最大の山場。固まった実物大パラソルチョコを型紙から剥離させます。
ここに来て中で折れてしまったりしたら大変。作業は慎重を極めます。
型紙の周囲を補強していたビニールテープなどを一部切り取り、内部に若干の空き空間を与えつつ、おそるおそる回しながら引っこ抜くと・・・



で、でてきたー!





2/14によくある風景




すいませんっ!あ…あのっ!これ…




ぅ…うけとってくださいっっっっっ!!




ガサガサ




ヌ~ッ・・・




・・・・・・・・・・・。



明らかにどうかしちゃってる。

普通に怖いですね。なんだこの形状。ドラクエの毒針か。
甘いチョコでつくった凶器。いや、狂気。
いくらバレンタインとはいえ、もしこんなもの貰ったら誰もが逃げ出します。
ちょっとした脅迫のようにも受け取れる。





ちなみに普通のパラソルチョコとの対比




包装すると狂気が加速する





それは武器であり防具である





青空とのコントラストが美しい。先端が細いその形状は槍のようにも見える。
これがこの先戦っていく為に手にしたグングニル。
その実体は雨を避ける為のパラソルであり、選ばれざれし男性諸君の心に降る雨は、この傘をもってしのぐことができるのです。






公園でこんな風にはしゃいでたら、おまわりさんに声をかけられました。
これがチョコであるという事を理解すると、納得して去っていきました。
警視庁公認です。いいのか。






甘すぎて喉が痛い
いよいよ子供の頃からの夢である、巨大パラソルチョコ食べ放題にうつりたいと思います。

先端をひとかじり。うん、チョコだ。
見た目の迫力とはうらはらに、それは本当に普通のチョコ。

しかしいかんせん、その甘さゆえに二口目が続かない。おなかいっぱいだ。

子供の頃の自分に言ってやりたい。
現実はこんなチョコみたいに甘いもんじゃないんだぞ、と。


一口で脳への栄養補給を果たすこの実物大パラソルチョコ。
これがあったら雪山で遭難しても、長いこと生き延びる事ができるんじゃないか。
皆さんも雪山登山に行かれる際には、これを持参する事をオススメ致します。


成分などのデータを算出してみると

重量3kg弱
カロリー14425kcal
たんぱく質147.5g
脂質940g
炭水化物1345g
ナトリウム1225mg


凶悪極まりない数値。もはや甘い兵器だ。
俺はとんでもない化け物をつくりだしてしまったのかもしれない。





夢は実現したけれど



できあがったもの。それはいささか巨大すぎました。
市販の板チョコ1枚が大体70g程度。それに対してこちらは2.5kg。比較にならない。
どんな甘党でもこれには太刀打ちできない。そんな事は容易に想像できたはず。

勿論これで雨はしのげないし、チョコを腹一杯食べたいと言っても一口でもう受け付けなくなる始末。
子供の頃思い描いていた映像はこんなものではなかったはず。
やはり夢は夢で終わらせておけばよかったという事なのか。

とはいえ実際、制作過程から包装、外に持ち出して食べるまで、ずっと楽しかった。
えもいわれぬ高揚感の中作業に没頭したワクワクの時間、俺は完全に童心にかえっていた。
そう。純粋だったあの頃に。
そんな体験ができただけでも、今企画の意義があったと思う。つきましては「大成功」と言って締めたい所存でございます。


最後に「パラソル」とは、実際は雨傘(アンブレラ)ではなく「日傘」の意である、という事を付け加えておきます。




見知らぬ子供に奪いとられた



(※このチョコは、スタッフが後でおいしく頂きました)


2006.02.14 21:28 | ネタ | トラックバック(0) | コメント(-) |