■厳戒態勢著しい、あそこへ行ってきたよ。


浦安市民の憩いの場。
毎日がサミットのようなその警備体制により、日本一安全な遊び場と名高い「あそこ」へ行ってきました。
仮に「D」としましょう。そう。著作権著作権とうるさいあの「D」です。
全員がSP並の警備のプロですから(勝手にそう思っている)、園内で馬ヘッドなんてありえない。
とりあえず最初の検問で見つかったら、即没収になりかねない。下手すりゃ逮捕。それだけは避けたい。
もしそうなったら、俺は一体何の為に浦安くんだりまで来たかわからなくなってしまう。
苦肉の策として、偽装工作を施した。

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この子(どらjr.)の |
ここに隠蔽! |
準備万端。なんか密輸してる人ってこんな気分なんだろうなあと思いつつ、検問へゴー。
やった!お咎め無し!持ち込み成功!よーし、待ってろよMッキー!

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待ってろよコノヤロー! |
■敵地潜入。
無事検問を突破した我々がまず目にしたものは。

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このお方の |
この武器 |
・・・・・。
超恐怖なんですけど。
あのお方の目の前で馬ヘッドなどかぶろうものなら、きっとあのひのきの棒で撲殺されるに違いないのですよ。
レベル52の勇者に対するスライムのような気分でおびえていたら、なんとこちらに向かって歩いてくる!
ま、まだかぶっていませんよ!?
「写真、撮りましょうか?」
カメラを持ってまごついていた俺達を不審に思ったのか、写真を撮りましょうかと声をかけてきただけでした。
皮肉にも、ここに入って最初に撮影したのは、ごく普通の素顔での記念写真。なんだちくしょう。
面白くも何ともないのでアップはしませんよ。
■いろいろ撮ったよ。
想像以上のこの警備体制っぷりに、馬ヘッドを装着する事に恐れをなした俺は、とりあえずこの風景と
馬ヘッド自体のコラボレーションとして色々撮影してみた。

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樽の上に馬 |
プランターから馬 |

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砲台と馬 |
船室の中に馬 |

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だるまストーブが馬 |
馬がどこに居るかわかるかな? |
なんだ。全く違和感無いじゃないか。
むしろ世界観が一致。馬ヘッドとは本来、この園内のそこかしこに存在すべきものなのだ。
場にそぐわないのは逆にあいつらだ。あのネズミ共だ。
今すぐ全員追い出して、ここを馬ヘッドパラダイスにすべき。収益50%増間違いなし。ちなみに根拠無し。
馬ヘッドとくれば、鹿ヘッド。何故ならあわせると「馬鹿ヘッド」になるから。
園内には鹿をモチーフにした建造物や、鹿ロボットといった「鹿」が結構居る。
やはり鹿とはコラボレーションさせたい馬ヘッド。なんだ。やっぱり馬ヘッドも居てしかるべき風景なんじゃないか。

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屋根の上に鹿 |
雑木林に鹿 |
■いよいよ装着。
大分こなれてきたので、ここらで装着してみる事にする。
園内のスタッフが居ない事を十分に確認して。
警備員しかり売店の店員しかり、掃除要員しかり。見つかったら即アウトだ。
休日を楽しむ場であるテーマパークとしてはありえない緊張感の中、装着して色々撮ってみたよ。

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奥は家族連れで賑わう |
呆けている馬 |

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電車まちぼうけ馬 |

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滝の裏から |
うまー! |

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親という存在に憧れる馬 |

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砦をくぐると |
馬民族のテントがあって |

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馬が火をおこしたり |
なんか喰ってたりする |
■やっぱ動いてるヤツと。
こういうテーマパークに来たら、やはり動いてる着ぐるみキャラクターと一緒に記念撮影したいものです。
今回の究極目的は「動いてるMッキーと馬ヘッドで記念撮影」でありますから、ここらでひとつ、人気の無さげな
キャラで予行練習といきましょうか。
ちょうど良いのがいた。あの毛むくじゃらの、なんだかわからんきもいキャラ。
なんだ。お前はチューバッカか。茶色いムックか。
ともあれ、警備員が見てない隙に素早く動きましたよ。

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イエー。 |
ん?気づいた? |

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なんか怒ってるっぽい。 |
アメリカ的なアクションが炸裂。 |
彼はどっかに行ってしまいました。
去り際になんかとてつもない殺気と威圧感を残して。
ああ。いけない事をしちゃったんだなあと深く思った。よかった、コロされなくて。
■最終決戦。
ってか動いてるMッキーと一緒に馬ヘッドなんて無理。
目に見えるだけで、SPが5人はくっついてる。実際は150人くらい居るんだろう。
1人見たら、30人は居ると思え!って聞いたことがある。
その昔、Mッキーに跳び蹴りを食らわせた人間が居たらしい。
そいつはその後、園内の奥にある折檻部屋へ連れて行かれたという。
そこに連れて行かれた人間は皆、出てくる頃には「アハハハハ!Mッキー大好き!」とかなり可哀想な感じに
洗脳されているんだろう。怖い。マジ怖い。無理だ。リアルMッキーは無理だ。死にに行くようなもんだマジで。
何よりも自分がかわいい俺は、簡単に目標を変更。
ターゲットを園内のショッピングモールの中心地、ショーケースに並ぶMッキー&Mニーのぬいぐるみにする。
園内に入ってすぐ、あの武器を持ったお方の持ち場だ。ここでも十分やばい。

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まさにメインストリート。 |
物陰に隠れてじっとチャンスをうかがう。あの武器のお方に見つかったら最後。
血だるまになるまで殴られるに違いない。痛いのは嫌いだ。それは避けたいところ。
そしてあのお方が持ち場を離れた瞬間、迅速に行動をした我々はまさに疾風の如く!




おこられたよ!
・・・・・。
ごめんなさいもうしません。
■夕焼けがきれいだ。
陽も落ちてきた。
快晴という好天に恵まれたこの日、俺は一体何をしていたんだろう。
色々思いを馳せながら、沈み行く太陽を横目に見つつ「D」を後にする。
ちなみに俺は、「D」初体験でした。
後悔なんてしてない。むしろ望んだ結果だ。でも反省はしている。ほんとすいません。と、一応書いておく。
くれぐれも真似はしないようにして下さい。本気で馬ヘッド対策とか立てられかねません。
馬ヘッドはその場の世界観を壊すばかりでなく、視界が狭くて危険極まりないのです。
身をもって理解しましたよ。ここでこういう事をするのは本気でやばいな、と。
馬ヘッドは、時には人の心を狂わせる。
だからこそ強い心を持ち、馬ヘッドに操られないよう自分をコントロールする必要があるのではないだろうか。
自分をしっかり、見失わないように。でないと検挙されますよ。気を付けて下さいね。
(最も馬ヘッドに踊らされている男がここに)
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