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昔あった「!!!!!」っていうへんなサイトの復刻版な、へんなBlogですよ。色々とアレですが、アレなので許して下さい。
昔のサイトからの無理矢理な移行ですから、デザイン崩れやリンク切れ等々の不具合には目をつぶって下さい。

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やばい!すごい!こんなドラクエ見たことない!


という事で、超テキトーなアオリで始まりました今レビューですが、今回ご紹介するのは

1988年に発売された「ドラゴンクエスト ファンタジア・ビデオ」


昨今リアル化めざましいドラクエも、このリアルさにはかないません。

なんてったって実写ですよ。ビデオの中で、ドラゴンクエストの世界が実写で再現されています。


ビデオの内容ですが、簡単に言うとドラクエ音楽オーケストラのライブビデオって事になりますか。

すぎやまこういち氏率いる「アレフガルド交響楽団」がドラクエの音楽をオーケストラで

演奏している様子が映し出され、その中でイメージ映像として実写で再現されたドラクエの

世界がカットインし、物語が展開されていく、というもの。


「音楽の目覚め」がこのドラクエオーケストラだった俺にとって、発売当時は喉から手が出るくらい

欲しかった代物でしたが、自宅にビデオデッキが存在しないという理不尽かつ絶望的な理由で

泣く泣く諦めました。憎い!貧乏が憎い!



・・・・・・

さあ、劣等感にまみれたしょっぱい青春時代が脳裏に蘇ったところで、さっさと本編に入ります。






基本的にオーケストラのライブビデオなので、オーケストラ演奏の模様と実写ドラクエの世界が

交互に映し出されますが、オーケストラ部分の映像は特筆すべき所は無いので省略しますね。







あー、モノポリーやりてー。





背景に「ロトのテーマ」(ドラクエ1のフィールド音楽)が流れる中、勇者様らしき人が

草原を歩きます。






お子様です




勇者様は一人で冒険をしているようで、地図を見ながら目的地を目指して旅をしています。

さすが実写。リアリティを追求して食事風景なんかも描写されています。






リンゴかじっても歯茎から血は出ません




途中崖をロープで下ったりしていますが、ゲームの中でも実際はこんなに移動には苦労して

いるんでしょうね。

山や森は敵とのエンカウント率が高いからって、レベル上げの為にウロウロする事について

少し罪悪感が芽生えてきます。






てかロープ使ってないよ!




辺りはやがて陽が落ちて、暗闇につつまれます。

今日の冒険はおわりにして、野営としゃれこむ事にしたようです。

火がおこされ、鍋の中にはお湯がぐつぐつと煮えています。


ふと、木の上から何かが落ちてきました。それは勇者様の肩にどさっと乗っかります。






こ・・こいつは・・・・



そう!ドラクエと言えばあのキャラですよ!

敵キャラであるにもかかわらず、その可愛さにもはやドラクエのマスコットとしての地位を

確立しているあのキャラ!


 「ピキー!ぼくは悪いスライムじゃないよ!ぷるぷるぷる!」


水色でプルンプルンな愛らしいヤツ!

思えば仲間に加わったスラリンに愛着を感じ、常に最前線で使い続けました。

自然とレベルも99まで上がり、その逞しい姿に涙したもんですよ。(うそです)

ドラクエと言えばスライム!スライムといえばドラクエ!

さあ、実写版スラリンが、いよいよその姿を見せますよ!












ピキー!










ギロリ・・・











・・・・・・・


こんなのスラリンじゃない・・・(涙)



なんだこのきもいのは!きもすぎる!ぬめぬめしすぎだ!なんか卑猥

エニックスも、仮にもドラクエのマスコットなんだから、もうちょっと考えた方がよかったのでは?

あくまでリアル路線で考えた結果なんでしょうか。ならばリアルなんてやめちまえ!



更にこの後、とんでもない事になります。

こんなきもいヤツに襲撃されて、すぐに肩に乗ったそれを払いのける勇者様。







あっちいけー!





そして






鍋にIN!






結果・・・






煮える・・・






ぐろい・・・ぐろすぎる・・・

そして、意図せずスライム鍋と化してしまったこのスライム。哀れすぎます。

制作者は、スライムに何か恨みでもあるんでしょうか。

ていうか、何を目指しているんでしょうか。



それに怒ったのか、次々とスライムが出現。勇者様に襲いかかります。

仲間が鍋にされた敵討ちです。当然の報いです。







よくもスラきちをー!



勇者様は多勢に無勢。しかし今の武器「ひのきのぼう」を振り回し、必死に抵抗を試みます。

ていうか、こんなきもいヤツが大群で襲ってきた事により、少々錯乱している様子です。






なんか変な汁出てるし・・・




ワイヤーアクションで飛び回るスライム達は動きが素早く、なかなか攻撃をヒットさせる事が

できません。

でたらめに振り回していたら、やっと一撃を食らわせることができました。

やった!ホムーラン!ホームラン!






勇者様のかいしんのいちげき!









ベッコ~ン







しかしスライムDにはきかなかった!




もはやスライムにダメージを与える事もできない勇者様。

このまま戦ったら殺られると判断したのか、逃亡を試みます。

襲いかかるスライムをよけつつ、先ほどスライム鍋を錬成した鍋を大事そうに抱え確保します。

食うのか!?






うまそー!




スライム達に野営を占拠され、命からがら逃げ出す勇者様。

弱い。弱すぎます。父ちゃん情けなくて涙でてくらぁ。






敵はとったぞ!







ヘタレ勇者






やはり「ひのきのぼう」では、スライムごときにも歯が立たないと判断したのか、

勇者様は街の武器屋に出向きます。強い武器でも買うつもりなのでしょう。






武器屋のオヤジ




「なんだ、子供か」

と、当初はナメきった対応をしていた武器屋の主人ですが、お金を見せたとたん態度が豹変。

自ら見繕った武器防具をやたらフレンドリーに持ってきます。

お金があればなんでもできる!お金って便利だよね!大人ってきたないよね!






オヤジのオススメ




ここでオヤジが呪いのアイテムでも出してきたら面白かったんですが、ここはきちんと

セオリー通り、「どうのつるぎ」「かわのたて」を渡してきます。


やっとサマになった勇者様。

水辺に立ち、自らの姿にうっとりするナルシストぶりを見せつけます。

はいはい、かっこいいですよ。






そしてカメラ目線






こんな感じで展開されていく「ドラゴンクエスト ファンタジア・ビデオ」。

次回はこれから出会う仲間達について紹介していきたいと思います。


てか、長いっすよね。うん長い。(つづく)








(つづき)


さて、ここまで一人で冒険をしてきた勇者様ですが、旅を続けているうち、これから生死を共に

する仲間に巡り会います。


一人目は、街の外れで昼寝をしていました。






サマルトリア王子?




「のんびりやのおにいちゃん」で知られる彼。なるほど、かなりのんきに見えます。

ついでに言うと、おっちょこちょいで恐がり屋です。癒し系キャラです。

慌てて起きて、勇者様と固い握手を交わします。






よろしくね!





もう一人は、どういういきさつで出会ったかはわかりませんが、突然姿を現します。

一人目の仲間がサマルトリア王子なら、二人目はムーンブルク王女ですか。

そうです。「元・犬」で有名な犬女です。


熱血系、癒し系と来たら、彼女は萌え系担当というのが理想です。

ドラクエ漫画とかをみると、やはり大抵ムーンブルク王女=萌えキャラという図式が

できあがっています。元犬という事もあいまって


さて、実写では一体どんな萌えキャラに描かれているんでしょうか。

















・・・・・


保護者の方ですか?





いやあ、こりゃひどい。何でわざわざこんなおばさまをここに配置するんですか。

実際は若い人なのかもしれませんが、なんかこう、もうちょっとなんとかならなかったんですかね。

カメラチェックとかしなかったんでしょうか。それとも制作者の趣味なんでしょうか。



二人に握手を求める保護者の方。

サマルトリア王子は、握手をして照れています。

お前もそういう趣味か。






熟女萌えー






この保護者の方は挨拶もそこそこに、「私に逆らったらとんでもない事になるぞ」という

意味を込めての躾のつもりでしょうか。

自らの力を誇示し、二人に見せつけます。







んー・・・・・







覇ー!







ちゅどーん!(爆薬が)







いい?逆らうとこうよ!





爆発って事は、イオかイオラってところでしょうか。

まったく無駄にMP使いやがって!


しかしこのすり込み作戦は効果てきめんで、特にサマルトリア王子などは唖然呆然。

持っていた槍を落としてしまうほどの衝撃を受けた模様です。もう絶対逆らう事なんてできない。

一生モノのトラウマですね。






ちびっちゃった・・・




彼女の呪文は、戦いの時以外でも使われます。

特に実用的なのはメラで、洞窟に入る時はたいまつを・・・






ピロピロピロピロ






ボッ!



本当にMPをなんだと思っているんでしょう。けしからん!

洞窟に入る前と言えば、一番MPを節約しなきゃいけない時じゃないですか!

きっと彼女は金銭感覚とかもマヒしてるんですよ!

男を力で支配して、金とかを貢がせているからなんですよ!まちがいない!



この後も彼女は調子に乗って、色んな所にメラ!メラ!メラ!






ピピピピピ






ボッ!



    [じゅもん せつやく]









ピピピピピ・・・






ボッ!



    [じゅもん つかうな]







命令なんか、聞くはずもありませんね。






そんなこんなで、二人の子供と保護者の方が揃いました。

いよいよこれから冒険も本格的に!







釣りをしてみたり







薪を運び中、全部川に落としてしまってみたり(どじ)







キャンプファイヤーだわーい!







うおー、海だ海だー!おーい!







おーいおーい!わー、たのしいなー!







とっととレベル上げとかしろよお前ら。








やがて遊んでばかりもいられないと気づいた一行。やっと真面目に冒険を始めます。

闇市で牢獄の鍵を手に入れたり、洞窟でロトの剣を手に入れたりしますよ。






なんか地面に刺さってる!






やった!ついにねんがんのゼットソードロトのつるぎをてにいれたぞ!






よかったわね、ボウヤ。




二人の子供と一人の保護者、三人のドタバタ珍道中はまだまだはじまったばかりです。

最終目的はなんなのか。現時点ではさっぱりわかりませんが、なんとなく彼女の私利私欲で

コトが進んでいるように思えるのは気のせいでしょうか。







あ、仲間はてっきり「サマルトリア王子」と「ムーンブルク王女」なのかと思っていましたが、

三人は「勇者」「賢者」「魔法使い」という位置づけという事らしいです。

今更どうでもいいことですけどね。


(つづく)










(つづき)


この世界観を形成する上で、切っても切り離せないのはモンスターの存在。

前のレビューできもくてやばいヤツは出てきましたが、他にも色んなモンスターが出てきます。






きもくてやばい




さて、子供二人と保護者一人、計三人のパーティーは、洞窟の中に入っていきます。

賢者は足下に広がる骸骨とかにびびりまくっています。

襲ってはきませんが、洞窟内には色んなモンスターが巣くっている所を見ることができます。






鉄のさそり?







キラービー?




びびる賢者をなだめつつ、洞窟の奥へ奥へと進む一行。

しかしすぐ背後に敵の影が忍び寄っている事に気づいていません。






志村ー!うしろー!








ぎゃー!でたー!






キシャー!





声高に叫ぶモンスター。ってかこれ、キメラですかね。

叫ばなきゃ先制攻撃できたのに。頭悪いです。

それに気づき、一行は戦闘態勢に入ります。



まず先陣を切ったのは勇者様。さすが勇者と呼ばれるだけはあります。





コノヤロー!






くっくく、こわっぱめ!



勇者の攻撃はことごとく効きません。挙げ句の果てに、剣をはじかれてしまいます。

スライムと戦って逃げ出した時から全く変わっていないヘタレっぷりです。

レベル上げサボってるから!だから言わんこっちゃない!


その後弱虫賢者が決死の想いで槍を持ち突進しますが、あっさり上昇してかわされます。

ワイヤーアクションって便利ですね!

背後にまわられ、頸動脈とか引きちぎられそうな賢者。絶対絶命。もうダメだー!





やっぱ俺ってこんな役回り!




と、そこに救いの手が!

魔法使いの攻撃がキメラに炸裂します。






ふりかぶってー






覇ー!






グゴゲー!




この一発でキメラはのされてしまいます。

強い!強いよ魔法使い!さすが保護者!

てか他の二人が弱すぎるんだ!おまえら絶対レベル3とかだろ!






ばたんきゅー




爆発したって事は、この呪文はイオ系でしょうか。

キメラが一発でのされるって事は、イオラくらいですかね。イオナズンにしては爆発がしょぼいし。

まあ対モンスター用の呪文で、今後他のものが出てくる事は無いんですけどね。

全て爆薬で解決!爆薬万歳!




他にも様々なモンスターが姿を見せます。

ああ、姿を見せるだけで、戦いはしません。一切。







がいこつ剣士?






まじゅつし?






フレイム?






ヒートギズモ?






あやしいかげ?






ドラゴン?






なんだこのきもいのは・・・


一見アニマルゾンビかと思いましたが、アークデーモンかも?

いや、人面犬でいいや人面犬で。




そんなグダグダな敵キャラの中で、一番気合いの入った描かれ方をしていたのがこいつです。







ゴゴゴ・・・






ゴゴゴゴゴ・・・・・






ウオォォーン!!




わー!出たー!超巨大ロボ!!


・・・じゃなくて、ゴーレム!



いやまじで、戦隊モノのロボ登場シーンを彷彿とさせるゴーレム。

ていうかこれ、絶対狙っていますよ。戦隊モノを意識していますよ。

なんてったってこのビデオ、制作はガイナックスで、キャラデザは庵野秀明ですから。

愛国戦隊大日本ですから!













絶対にロボだよこれ。





メルキドの街の人がこれに乗って戦うんですね。

勇者と。ガチで。


 ドラクエ戦隊メルキドレンジャー!

 ようせいのふえに気を付けろ!ロボの機能がストップしてしまうぞ!





斬新すぎる。


(まだつづく)











(つづき)


今回はこのビデオ内におけるドラクエの世界について紹介したいと思います。


このビデオが発売されたのは1988年のこと。

当時はまだドラクエⅢまでしか出ておらず、当然ビデオ内で演奏される楽曲もⅠ~Ⅲのもの。

この中で形成されている世界も、Ⅰ~Ⅲがごちゃまぜになった感じのものになっています。

つまり、ビデオオリジナルの世界ってことですね。





さて、まず最初にお城です。





どこの城だろうか




城に入ると、王様が勇者を迎えてくれます。

いかにも王様、という感じのいでたちです。






オヤジ




と、このオヤジ。自分に対して忠誠を誓うことを強要するのか、その毛むくじゃらの手の甲に

接吻しろと言い出します。気持ち悪い。


まさかこのオヤジ、かわいい少年が好みなんでしょうかね。

ってここはネバーランドですか?






なめろ!






うげぇ・・・





勇者ってのも、大変ですね。

ていうか、子役ってのも大変ですよ。

ひねくれずに、立派な役者さんになって下さい。




さて、次に訪れたのは街の教会。

天高く教会タワーがそびえ立ちます。






神へと届かんばかりに



立派なのは外観だけでなく、内部もステンドグラスで彩られ、荘厳な雰囲気を醸し出しています。

街人の信仰心の賜でしょうか。宗教にハマるのもほどほどにした方が良いですよ。


そしてその教会を取り仕切る教祖様神父様はなんと!







マリオだった!



思わぬところでエニックスと任天堂のコラボレーションですよ!

ドラクエにマリオが登場!

これならスーパーマリオにうみうしとかが出ていても不思議じゃないですね!

ひょっとしたら、スクウェア・エニックスじゃなくて、任天堂エニックスが誕生していたかもしれない。

時代の歪み、パラレルワールドを垣間見たような、そんな映像でした。




さて、一行の冒険は続きます。

途中印象深い場面が度々出てきます。





ドラゴンの角?



見たような光景にほくそ笑みつつ、何やら怪しげなほこらに入っていきます。





良いセットですね



中には大泉滉似の爺さんがおり、なんか熱く語っています。

預言者なのか、知識人なのか。はたまた何か持ってこいと言ってるのか。

結局は「奥さんが怖いからここに隠れてるんじゃ!」とか言ってるようですよ。(うそです)






恐妻家です




苛められる夫、おじいちゃん役がよく似合う、そんな老人から何か冒険のヒントをもらったのか、

一行は街で聞き込みに走ります。





西洋系の坊さんに聞く



どうやら探しているのは牢屋の鍵のようで、闇市で手に入るとの情報を得たらしい一行は

その店に出向きます。

この店員さんなんですが、よくドラクエで見かける屈強な男、マスクで顔を覆っている人だと

いうことはわかります。

でも、実写で再現すると・・・








なんかただの変態さんですね。

ぱっと見、ハードゲイのひとっぽいです。



知らんぷりをする店員に、金をもっさり積んでようやく鍵をゲット!






やった!




その鍵で、牢屋に入ってる囚人を訪ねます。

牢屋をあけて情報をもらいます。

今更犯罪がどーのとか言うのは野暮ってやつですか?

さすがに民家に入って問答無用でタンスとかを漁る描写はありませんでしたが。






ユースケサンタマリアと山崎まさよしと梅図かずおを足したような風貌の囚人




次々とフラグを立てていく一行。これぞRPGの醍醐味ですね。


ようやく当面の目的地である洞窟を見つけた一行。

しかし・・・・






崖の上!



これではダメです。ドラクエっていうゲームは崖をはい上がったりはできないゲーム。

なんとかして入り口まで到達したいところですが、どうしようもありません。

また街に戻って情報集めでしょうか・・・・












えー!登ってるよ!



こんなのもはやドラクエじゃない。ヒットラーの復活とかアルゴスの戦士とかですかね!

ドラクエの発売元が、ドラクエの常識を無視した描写。

こんな企業姿勢はいかがかと思いますよ。

そんなんだからスクウェアと合併するハメに





やがて船を手に入れた一行。これで世界が広がります。






これは良い模型ですね




大海原を漂い、まだ見ぬ未開の地へと訪れます。






ドラクエⅢ世界の地形ですね







まずはイシス。

え?イシスって船で行く所だったっけか!?って思うのはナンセンス。

だってこの世界はビデオオリジナルなんですから。


でも・・・・







ラクダに乗って移動なんかは納得できない






次に訪れたのは、南の末端。





レイアムランド


モスラ不死鳥ラーミアが眠っている場所ですね。






間違っても絶対、ラモスではない





さて、次に訪れる地は・・・





ジパング!


そう、日本ですよ。女王卑弥呼が支配する古代日本。






悩ましいほど日本




「わー、ガイジンだー!」「ガイジンガイジンー!」と、差別用語全開で迎えられた地で目にした

ものは・・・
















!?












!!






ぎゃー!おばけ出たー!







恐らく卑弥呼だと思われるこのバケモノ。

なんですかこのメイクは!カブキロックスですか?

氏神一番っていうかむしろ、蛇神とかに取り憑かれている人ですよね!


もし俺が勇者なら、こいつ絶対ヤマタノオロチだって即見破る事ができます。


ていうか、あんまりだ・・・。





こんな世界を旅する一行。いやあ、世界は広いですね。

いよいよ次回は旅の最終目的、大ボスとの対決を迎えます。

あっと驚く大ボスの正体とは!?

次回、最終回。乞うご期待。


(つづく)









(つづき)


さあ、いよいよラスボスが待ち受ける地にたどり着いた一行。

もうピクニック気分ではいられません。


冒険も大詰めということで、三人の装備にも変化が見られます。

中に入る前に、それぞれの装備品を確認してみましょう。




<勇者>




ロトの剣・ロトの鎧・ロトの盾・兜は無し・風のマント



<賢者>




はやぶさの剣・くさりかたびら・力の盾・皮の帽子



<魔法使い>




いかづちの杖・布の服




ナメきってます。水の羽衣とかは手に入らなかったんでしょうか。

あぶない水着とはいかないまでも、もうちょっと装備品に気を使ってはいかがでしょうか。

最初に装備していた布の服で最後まで来てしまうんだから、すごいこだわりです。

もしかして「装備品は極力変えない」とかいうやり込みプレイですかね!





一行がここに来た理由はただ一つ。

ラスボスである竜王を倒すこと。

目の前には竜王の城が広がります。






無駄にライトアップされてます




某ネズミ園系のテーマパークか?と見間違ってしまう竜王城。

外観は竜王自らの姿を形どっており、いかにこの城主の自己顕示欲が強いかを

推し量る事ができます。







竜王、自己主張激しすぎ




妙に静かな城内。

床には骸骨が散らばり、暗くて不気味なダンジョンを進む三人。

一度も敵とエンカウントしないまま、いよいよ城の一番奥、竜王の居る間に到達します。






孤独すぎる竜王







身構える一行




ラスボスと言うと諸悪の根元であって、こいつを倒せば世界に平和が訪れるという、

悪のピラミッドの頂点に立つ存在。

そんな黒幕が姿を現す場面、一番の見せ場ということで、凝った特殊メイクを駆使して

竜王という存在を描きます。






悪の帝王




いわば「もう一人の主役」とも言える、このキャラクターを演じているのは誰だろう。

少しは名のある役者さんに違いない!

実写版スーパーマリオでクッパ大王を演じていたのも、デニス・ホッパーだったしね!


















・・・・・













お、お前かー!!






なんと!悪の黒幕竜王を演じていたのはかの庵野秀明!

裏方だけでは飽きたらずこんな事まで!若かりし頃には色んな事してますねこの人は!

あのナウシカの名場面、「だめだ、腐ってやがる!」の場面をつくった後に、こんな事も

していたんですね。ていうか竜王役て!


でもまあ、「黒幕が庵野秀明」という事項については、納得できる部分もあります。

このビデオにおける、数々のアレな部分をみると・・・


なんてったって、愛國戦隊大日本ですからね!





そんな感じで姿を現した竜王。

しかし、世界の半分をやろうというくだりも語らず、その姿で戦う事もせず、いきなり本来の

巨大なドラゴン姿へと変身します。

せっかちな竜王ですね。庵野秀明の見せ場は一瞬で奪われてしまいました。






ピカー!






あんぎゃー!




巨大化した竜王。

そのせいで、天井に頭をぶつけて城が一部崩れてしまいます。

設計ミスですかね。






崩れ落ちる天井




この欠陥住宅に怒ったのか、しばらく竜王は城内を破壊しまくります。

家庭内暴力です。DVです。ドメスティックバイオレンスです。





ちきしょおぉぉ!




ひとしきり暴れ回って満足したのか、それとも単に疲れただけなのか、やっと勇者一行との

対戦に目を向けます。このまま暴れていれば戦わずして勝てたのに。






火を吐く竜王



やけにゴムっぽい質感の竜王の足に踏みつぶされそうになる勇者様一行。

攻撃どころじゃない。


しかし防戦一方でいる訳にはいきません。

まず仕掛けたのは、意外にも賢者。

魔法で竜王を攻撃です。






彼も成長したのね



呪文を放つ時に何か叫んでいるようで、読唇してみると「ギラー!」とか叫んでいるようにも

見えますが、放った呪文は竜王のまわりにまとわりついてうざい事になっていました。

マヌーサでしょうか。竜王には全く効いていませんでしたけど。

賢者は成長しても、やっぱり使えないヤツだったようです。





魔法使いが続きます。

いかづちの杖を振りかざし、杖の先から何か出ています。





なんかビームが




いかづちの杖を道具として使うとベギラマの効果があるので、恐らくそれでしょう。

もっとイオナズンとか使おうよ。散々今までMP無駄遣いしてきたくせに、こんな所でMP

ケチってんじゃねえ!








ベギラマ(閃光(炎系)呪文)なのに、爆発とかしてますが




しかしこの呪文攻撃は効いているようです。

思えばドラクエ1では、ベギラマは非常に有効な攻撃方法でしたね。


賢者と魔法使いが奮闘しているその時、勇者様はというと、







壁に貼り付いていました




どうやら賢者と魔法使いが竜王の注意をそらしているうちに、勇者様が竜王の頭に飛び移り、

急所に剣を一撃見舞おうという作戦のようです。



いや、もっとマトモに戦おうよ。ドラクエはそんな攻撃のバリエーションは無いし、

そんなに自由度も高くないよ・・・ドラクエじゃないよこれ!

ゼルダの伝説とか戦いの挽歌とかだよ絶対!



それにしても、正攻法で挑まずにこんなギリギリのラインで戦っているという事は、

もしかしたらこれは、低レベルクリアのやり込みプレイなんじゃないでしょうか。


そういえば彼らが敵を倒した場面は、スライム鍋にしたスライム1匹と魔法使いが呪文一撃で

倒したキメラの二回しか確認できませんでした。


きっと彼らのレベルは一桁台ですよ。まちがいない。だとしたらすげえ。




必死に壁を這いのぼる勇者様。しかし運悪く竜王に気づかれてしまいます。





ミツケタゾ!



竜王は口の中に炎を蓄えています。あぶない!一撃食らったら即死ですよ!

何故なら勇者様のレベルは推定5くらいですから!






やべっ







あぶない!


っと魔法使いは、持っていた武器であるいかづちの杖を竜王めがけて投げつけます!






投げた杖は光を帯びて・・・






目にグサー!









FFですか。





自らが持っている武器を投擲だなんて、ドラクエではありえません。

FFでは確かこういう事もできた気がします。

ここに来てスクウェアのコラボレーションを思わせる描写。

やはりエニックスは、自身の未来についてある程度悟っていたのかもしれませんね。




魔法使いの機転の利いた行動のおかげで即死を免れた勇者様。

ついでに竜王の頭に飛び移ります。

しかし暴れる竜王に振り落とされそうになり、かなり危険。

この高さから振り落とされたら、勇者様も即死でしょう。

これがスペランカーだったら、竜王に飛び移った時点で即死だったんでしょうけど。





ロデオ状態






心配そうに見つめるしかできない仲間(特に右の人)




しばらくもみ合っているうちに、とうとう勇者様は竜王の急所に剣を突き立てる事に成功します。






おりゃー!しねー!






グサー!





同じ「急所に一撃」なら、武器はロトの剣じゃなくて毒針とかの方がよかったのではないか

思ってしまいますが、まあそれは野暮ってもんです。最後の一撃が毒針で即死だったら、

倒された竜王も浮かばれません。




急所を剣でひと突きされた竜王。

よろめきながら断末魔の叫びをあげます。






うぎゃあああああ!




そして・・・・・











ボーン!







いや待て。





なんで剣を突き立てて爆発するんだ!黒ひげ危機一髪か!


こんな所にも特撮モノ、戦隊モノ系の影が見え隠れ。

ていうか、竜王ってロボかなんかだったんでしょうかね。

火炎放射機能を備えたドラゴン型ロボ。

日本が卑弥呼を崇拝している時代に、こんな科学力を持った組織があったとは。

いわゆる「オーパーツ」の類は、きっとこの時代のこの組織の物なんでしょう。




ともあれラスボスを倒し、崩れゆく城内を無事脱出した一行。

遠くに見える竜王城は、ビルの爆破解体そっくりに崩れ去り、世界に平和が訪れました。






最後まで爆薬大好き






・・・非常に長々とご紹介致しましたこの「ドラゴンクエスト ファンタジア・ビデオ」。

いかがでしたでしょうか。


このリアルさに比べたら、ドラクエ8などはなんと現実離れしている事でしょう。

まあ、ここで言う「リアル」とは、「現実的に、妥協した」という意味を多分に含んでいるという事を

付け加えておきます。


でも、少なくとも俺には、ドラクエ8とかよりはこっちの方が興味深いです。



さあ、このビデオ内容を踏まえた上でまた、ドラクエの世界へ旅立とうではありませんか!


(世界観が歪んでしまってもうダメ)






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2005.03.30 18:51 | レビュー | トラックバック(0) | コメント(-) |