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昔あった「!!!!!」っていうへんなサイトの復刻版な、へんなBlogですよ。色々とアレですが、アレなので許して下さい。
昔のサイトからの無理矢理な移行ですから、デザイン崩れやリンク切れ等々の不具合には目をつぶって下さい。

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荒川という、埼玉県から東京湾へのびる川があります。

川というと自然の影響を直にうける場所でして、台風の時は氾濫するし、日照りの時は渇きます。

地域住民の生活に多大な影響を与えかねないこの川も、国が管理しているおかげで

起きる被害も大半が未然に防止されています。


そんな荒川を管理する施設の一つに、彩湖という、調節池があります。

普段は湖やバーベキュー場、サイクリングコース等住民の憩いの地として機能していますが、

水をため込んだり放水したりして、荒川の水位を調節するのが本来の役割。

洪水時に川の氾濫を抑えたり、水不足時に川が干上がらないようにしています。



さて、この彩湖の役割を啓蒙するアニメビデオが、国土交通省(当時建設省)でつくられました。


タイトルは「アラドンあらわる!」














主人公のアラドンは、実はとある星の王子。

幼い頃に乗っていた宇宙船が襲撃に逢い、幼かった王子は地球に逃がされたのでした。


以来一万数千年の間、アラドンは荒川のほとりでこっそりと生活していたのです。


地球征服を狙う異星人から地球を、荒川を守る為、

アラドンはその仲間たちと共に立ち上がります。




さあ、いよいよこの地球を救う救世主、アラドンをご紹介致しましょう。






















なんだこのバケモノ。







(つづく。)







ということで、昨日に引き続き、荒川貯水池啓蒙アニメ「アラドンあらわる!」

のレビューです。




やってまいりました、レビューも佳境を迎え、いよいよ最終回です。

とはいえこの作品。紹介と言ってもほぼ出オチなので、前回でレビューの90%くらいは

完了してしまっているのですが、ストーリー部分に触れずレビューなどと言えたもんじゃないので

ちゃっちゃっとやっていきますよ。





地球侵略を狙うジクメナ星人は、洪水を起こして荒川を氾濫させようとしています。

川が氾濫しまくる地球を人間が捨てるのを待ち、誰も居なくなった時を見計らって

地球を占拠するつもりなのです。

おそろしく気長な戦略です。






気長な奴ら





荒川のほとりに住む生き物たちは、繰り返される洪水被害の対策に頭を悩ませます。

今まで身を隠しながら住んでいたアラドン。

荒川の一大事とあっては!と、姿を現し助言を行います。


しかし、生き物たちの反応は






「なんだお前は!」「あいつらの仲間だな!」




当然のリアクションだと思います。



そうですよね、突然こんなキモいのが現れたら、確実に敵だと思いますよね。

ていうか俺もこのビデオを実際観るまでは、

ゴミ等で汚染された荒川に蓄積された汚染物質から怪獣アラドンが誕生し、大自然の怒り

(放射能とか)をもって人間がつくりあげた文明を破壊しまくるアニメ


だと思ってましたからマジで!







ええ~!ボク違うよー!




どう転んでも悪者ヅラですね。

昔ドラゴンボールで似たようなヤツを見たことあります。



結局誤解は解け、アラドンの助言通りに貯水池(彩湖)をつくります。


動物や昆虫、魚類やロボ達が、ブルドーザーで土をよけたり、目からビームを出して

岩を破壊したり
して施設をつくっていきます。


ひょっとしたらそのビームだけで全てが解決するんじゃないのかと思ってしまいますが、

平和主義なんでしょうかね。戦うという選択肢は無いようです。






殺傷能力抜群!




国土交通省に許可をとらず、勝手に貯水池つくってますが、実際こんな事をすると

間違いなく臭い飯なので、よい子のみんなはマネしちゃダメだぞ!






やがて貯水池(彩湖)は完成し、大雨にも耐えられる荒川になりました。

めげないジクメナ星人は、より強力なメカを持ってきて大雨を降らせるつもりです。

いくら貯水池があるとはいえ、許容範囲外の大雨が降ったらひとたまりもありません。

ジクメナ星人は、地球上におけるナメクジと同じ生態である事が判明。

大量の塩でもってジクメナ星人を溶かしにかかりますってなにー!

平和主義じゃなかったのかよ!しかも一言の警告も無しに、いきなり塩をばらまきます。

日本の警察でさえ、発砲前には警告を行うってのに!







ひどい・・・・・



こんなんなら最初からビームで殺れよ・・・





とにもかくにも、荒川、そして地球は侵略を免れました。

アラドンは再び荒川で生活する事になりました。

もう姿を隠す必要はありません。

仲間と一緒に、仲良く暮らしていくのです。







彩湖は遊泳禁止ですよ!







そうそう、この作品に出てくるキャラクターなんですが、縮尺がかなりおかしいんですよ。

ウサギと同じ大きさのザリガニ。バッタ。

放射能汚染による突然変異ですかね!

怖いですね!






ザリガニでかいっすね!


てか、えびボクサーですかね!









前回最終回をむかえたにもかかわらず、早くも帰ってまいりました。

というのも、この作品には続編がありまして。

それを今回「リターンズ」として紹介しようと思った訳です。







超安易なネーミング




前回地球を侵略しようとしながら、アラドン達の前に屈したジクメナ星人。

母星では新しい兵器が開発されていました。

なんか関西弁のマッドサイエンティストが高笑いしています。






悪の枢軸



今度の兵器は、日照りを生み出す「渇水マシーン」。

基本的に、地球人が自発的に地球を捨てるのを待つというスタンスは変わらないようです。

ジクメナ星人の王は「みておれ、今度は大渇水作戦じゃあ!」と息巻いておりますが、

荒川にこだわらず、もっと外に目を向ければいいと思いますよ。






大渇水作戦じゃあ!






一方地球・荒川。

昼寝中のアラドンは、夢をみています。

川のほとりの草むらで、メスと追いかけっこをしている設定のようです。





何度見てもきもい






なんだこのメス・・・




「なんだ、夢か・・・残念だなぁ」

結局メスを捕まえられずに目を覚ましたアラドン。

メスの事を夢に見るとは、相当欲求不満みたいです。



がっかりする間もなく、アラドンは暑くて辛そうです。

最近日照り続きの気候にかなりまいっているようです。

なんですか、女日照りって事と掛かっているんですかね。

ニクい演出です。






ボクは、暑さに、弱いんだよなー




荒川以外の場所では既に干ばつが原因で魚が大量死したり、植物が枯れたりしています。

貯水池がある荒川は、そう簡単にそこまで深刻な問題は起きませんが、日照りが続くと

川の水が減少して水質が悪くなってしまう。生き物の生活に影響が出てきます。

この問題が深刻化する前に、貯水池からきれいな水を川に流す事ができるよう

浄化施設をつくることにします。






破壊兵器ロボの目からビームは健在




浄化施設も完成した頃、この日照りがジクメナ星人のしわざだということに気づきます。

彼らは昼間っから堂々と作業を行っていました。ていうか気づけよ。



おかしい。ジクメナ星人はナメクジと同じ生態なので、暑さに自分も干からびてしまうはず。

しかしそこはジクメナ星人。対策を考えてありました。

着れば暑さだけでなく、最大の弱点でもある塩にも完全に耐性を持つ特殊スーツを開発して

いたのです。


アラドン達は再び塩で撃退しようとしますが、全く効きません。






全然平気



一体どうすればいいんだ・・・いよいよロボビームの出番か?と頭をよぎった時、

アラドンの母星の宇宙船が姿を見せます。


ジクメナ星人がひるんだ一瞬の隙をついて、一斉攻撃をしかけます。








はじめからそうしろよ・・・



ジクメナ星人を一時的に撃退する事に成功したアラドン達の前に、兵器を開発した

マッドサイエンティストが駆け寄ってきます。

なんとこの博士、前に行方不明となっていた、アラドンの世話役の兄だとのこと。

宇宙海賊に拉致られた後、ジクメナ星人に売られて働かされていたそうです。

その割には兵器開発をメチャクチャ楽しんでいたような気がしますが。






感動の再会



そして、この博士の娘も頭巾をとって姿を現します。






やっぱりこのメスか・・・



博士たちは今まで悪事に荷担していた事を悔い、アラドン達に許しを乞います。

アラドンは速攻許そうとします。メスがいるからって色目使いすぎです。

多数の命(魚とか)を奪ったにもかかわらず、結局あっさり許される事になります。

正義って一体何だ。



その後懲りずにやってきたジクメナ星人を、博士はボタン一つで溶かします。

今まで散々やりたい放題させてもらいながら、恩を仇で返す卑劣なヤツです。






特殊スーツはこれでなくせます






ひでえ・・・




なんだなんだ!ジクメナ星人から逃げようと思えばいつでもできたんじゃないか!

やっぱりこのマッドサイエンティスト、ジクメナ星人を自分の欲望の為に利用していたに

過ぎなかったんですよ!

根っからの悪人ですね!あの謝罪の土下座も、きっと心の中では

せせら笑っていたに違いないのですよ!






疑惑の土下座




何はともあれ地球の、荒川の危機は免れました。

アラドンに発情したメスは、アラドンと一緒に荒川で暮らします。






怪物×怪物



さすがにこの後交尾シーンは描かれませんでしたが、上の画像だけでもう十分猥褻ですね。


実はアラドンにお見合い写真を多数持ってきていた世話役。

「こりゃもう必要ないな、ハハハ!」

とか言って、荒川にお見合い写真をバラ撒きます。

川にゴミを捨てないで下さい!






環境破壊中







最悪な終わり方






3日にわたってお送りしましたこのレビューも、これで本当に終わりです。

本当はもっと小出しにしていこうとも思ったんですが、色々ダルかったんで

一気に出してしまいました。長くてすいません。



この作品では、声優陣がプチ豪華なんですが

(アラドン=パーマンのすわみつお役の人)
(マッドサイエンティスト=サザエさんの波平役の人)

こんなのつくる為に税金使っちゃいけないよなあって思いました。

STOP THE 税金の無駄遣い!



ちなみにアラドンをデザインしたのは、当時の職員さんらしいです。

一体何を想いデザインし、何を想い採用したんでしょうか。

こことはえらい違いですね。

いや、萌えキャラだったとしても、それはそれでアレなんですけども。






皆さんも、機会があったら是非ご覧下さい。

よく眠れますよ!



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2005.01.28 17:55 | レビュー | トラックバック(0) | コメント(-) |